関西名門校インタビュー 四天王寺高等学校中学校 第2回｜受験情報サイト インターエデュ・ドットコム

今年91周年を迎えた四天王寺高等学校中学校は、大正11年に聖徳太子1300年御忌記念事業として、天王寺高等女学校が創設されたのに始まる。『聖徳太子の和のご精神を礎とする信念ある女性の育成をはかる』という教育方針のもと、世界に貢献できる女性リーダーの育成を目標とする、関西の私立女子校の中でも有数の進学校だ。今回は四天王寺高等学校中学校・奥田 行信校長に四天王寺高等学校中学校の授業や私学の魅力について語ってもらった。

エデュ：授業の魅力やカリキュラムの特徴について教えてください。

奥田校長：
特徴的な授業としましては、全クラス週１時間の仏教の授業や年2回仏教界で活躍されている先生方の仏教講演、毎週月曜日の朝の校長講話などがあり、それらを通して人間教育を行っています。

カリキュラム編成について、本校は週６日制ですので必然的に授業時間数が多く取れ、中学は週36時間の授業を行っています。
また、中学2年で週1時間、ネイティブスピーカーによる英会話の授業や中学3で総合的な学習の一環として、週1時間の情報教育を行い、コンピュータ操作を指導しています。

高校は週34～37時間の授業を行なっています。高校2年時からは生徒の皆さんの希望に添い、文理分けをし、選択科目も多く取り入れ、文系・理系に見合ったカリキュラムを組んでいます。

エデュ：学校生活についてはいかがでしょうか。

奥田校長：学園生活を彩るさまざまな学校行事は、幅広い人間教育に欠かすことの出来ない要素です。本校は年間を通じての仏教行事をはじめ、大阪城ホールで行う体育祭、そして生徒たちが楽しみにしています文化祭、クラス対抗の合唱コンクールや女子校ならではの創作ダンス発表会、中学2年時の夏季合宿、修学旅行、そして高校林間学舎（希望者）、冬・春のスキー教室（希望者）など大変多くの行事が組まれており、勉学だけでは実感できない強い団結力や深い友情、人とのつながりを学びながら、生徒の皆さんは楽しく学校生活を過ごしております。

中学校の書道部は、全国書初め作品展覧会において個人で｢大阪府知事賞｣をはじめ多数が入選を果たしました。また軽音楽部は毎年近畿において好成績をあげております。

教科としては、美術科では世界こども図画コンテストで銀賞、ドコモ未来ミュージアムコンテストで｢学校賞｣を受賞し、国語科ではＪＩＣＡ国際協力中学生エッセイコンテストで学校賞を受賞いたしております。

また、本校には囲碁クラブはありませんが、本校の中学生が全国大会の中学の部に出場されました。尚そのうちの二名の方は、この春の全日本女流アマチュア囲碁選手権大会にも出場されています。そして、またこの夏、新チームを結成され、全国高校囲碁選手権の大阪代表となり、全国大会で団体3位となられました。

尚、本年ロンドンオリンピックで活躍され、メダリストとなられた卓球の石川佳純さんは、四天王寺高等学校の卒業生であります。