◆西大和学園インタビュー 第1回
inter-edu's eye
難関大学に高い合格者数を誇り、創立から短期間で全国屈指の進学校となった西大和学園中学校・高等学校。独自の教育を実践し、科学的洞察力、国際性、利他の精神といった、リーダーとして不可欠な資質を育む教育について、上村校長に話を伺った。
【第1回】次代を担うグローバルリーダーを育成する西大和学園の教育理念とは
インターエデュ(以下、エデュ):まず、西大和学園中学校・高等学校の教育理念や御校が目指すリーダー像をお伺いできればと思います。
上村校長:これからの時代を担う、豊かな人間性を持ち、国際的な感覚を持ち合わせた世界のリーダーを育てていきたい。これが一番の柱です。その中に『知性』『国際性』『人間性』という、三つ柱でプログラムを組んでいます。
これからは国内だけの需要では行き詰まり、今いる子どもたちの世代に代わっていった時には、おそらく国際的な社会の中で日本が取り残されないように、グローバルリーダーとして十分自信を持って外にも出向いて行くことが必要になるでしょう。
様々な文化の違いを感じながらも理解して、日本人として、あるいは日本の組織人として、どうやって世界の人たちとパートナーシップをとりながら、世界をリードしていく日本人を育成していくか。開校当時から、そういう視点は一つの柱にして大切にしています。
また、今受けている授業が将来にどう関わってくるのか、どう繋がっていくのかを学ばせる事をもう一つの大きな柱としており、時間的余裕がある中高一貫校のメリットを最大限に生かし、中学校2年生からはキャリア教育における特別講義などを行っています。
授業の内容は、例えば5社の企業に協力をして頂き、どういった企業理念をもってやっているのか、労働ということはどういうことかなどを学んだり、その企業のミッションをグループワークの対象として生徒に提案してもらい発表したりします。
『今やっている勉強がこういうところに出ていくんだ!』と将来のビジョンを想像させてつなぎ合わせる。そして生徒たちの価値観を広げていきたいですね。
一見、無駄に思われるようなことでもどんどん体験させてあげたいと思っています。子供たちの知的な好奇心を煽り、新しい発見があるかもしれないという可能性をつぶしたくないですね。大学受験は点数をとらないと合格できないけれど、でも、その為に勉強しているわけではないのだと思える事をできるだけ多くチャレンジしてほしい。子供たちのやる気に火をつける機会をたくさん増やして、生徒全員に火をつけたいですね!
インターエデュ:グローバルリーダーの育成に辺り、御校が取り組んでいるプログラムについて教えてください。
上村校長:25年前から高等学校では中国に海外探究旅行、中学校では語学研修旅行としてアメリカにてホームステイを実施しています。
今年は、もっと子供たちで作り上げていくことができないかという想いから、海外探究旅行を選択制にしました。
行き先の候補だけは学校で決めますが、現地で何を学んで帰ってくるのかは子供たちの自由です。まず事前学習をして、プレゼンテーションを行ってもらいます。第一志望が通るとは限らないですが、あまり極端に偏らないようにはしていきたいと思っています。
★世界に目を向けている未来のリーダーたち
上村校長:昨年から生徒をどんどん留学させています。4年前から中学3年生を1~3月の約10週間留学させていましたが、これが毎年増えてきているのです。
留学を経験した生徒たちの英語に対するモチベーションは非常に高く、吸収力もすごいです。また、コミュニケーションの力を向上し、世界における日本の位置をしっかりと理解し、今後の課題をも発見してくるようです。これを今後、1年間プログラムしてスタートします。面接を受け、審査を受けて5名が合格することができました。
★今年からハーバード大学でグローバルリーダー養成プログラムをスタート!
上村校長:西大和学園カルフォルニア校が企画をし、高校1・2年生を対象として30名以上の生徒が参加します。
単なる語学研修ではなく、一つのテーマを与えられて、ハーバード大学の学生とディスカッションをします。留学中はハーバード大学の寮で過ごしますし、留学するまでにすでに語学力が求められますね。
⇒第2回「西大和学園が考える私学の魅力と受験状況」
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