関西名門校インタビュー 西大和学園 第3回｜受験情報サイト インターエデュ・ドットコム

難関大学に高い合格者数を誇り、創立から短期間で全国屈指の進学校となった西大和学園中学校・高等学校。独自の教育を実践し、科学的洞察力、国際性、利他の精神といった、リーダーとして不可欠な資質を育む教育について、上村校長に話を伺った。

インターエデュ：学習面以外での西大和学園の魅力を教えてください。

上村校長：授業以外の活動も非常に大切だということで、今年は大改革を行い、60分授業を50分授業に変更しました。
放課後の活動時間を増やすことで、生徒たちがどうやってその時間を過ごすのかを自分自身で決める、選択できる時間にしました。この時間を使って自分で選んで取り組める何かを探してほしいですね。
生徒たちが課題をみつけるにはある程度時間が必要です。その為に、放課後の活動時間は、部活動、ボランティア等の特別活動や生徒会活動などは、全てそういった方向にさせています。

去年の震災の影響も一つあったのですが、生徒会に属している生徒が東北のボランティアに行って、全校集会で震災後の被災地の状況と自分で感じたことを発表しました。
その後、生徒会としても何かできないかということで募金活動をし、もう一度西大和の生徒会としてボランティアに行こう！と。結果40名ほど集まり、再度東北のボランティアに行くことができました。

多少時間がかかっても生徒たちに様々なことを考えさせてこの学校を変えていこうと、そんな動きがありますね。
学校側としては、その動きを歓迎しています。西大和学園を本当の意味での自分の学校だと思ってくれる生徒が増えるだろうし、学校でこんなことやあんなことがしたいと思ってくれる生徒が増えればもっとすばらしい学校になっていくと思います。

その為には、今の実態をしっかり知ってほしい・伝えていかなければならないと思っています。当校は進学校として急成長を遂げた学校だと言う事で、生徒にとってはたいへんきびしい学校のイメージがあると思います。未だに西大和学園は遅くまで勉強させている、夏休みはないらしい、クラブ活動はできない……そんな風に思われているようです。
それが事実であれば認めるのですが、実際には事実とはあまりにもかけ離れていますね。
生徒に力を付けてもらいたいので、もちろん厳しい面もあります。ただ、それだけでは力が伸びない事も知っています。教育の効果を上げるには、今まで言ったような学習面以外での活動がなければ難しいですから。

個人的に他の学校と違うと思うのは、先生も生徒も活気に満ち溢れているところ。
手前味噌ですが、実感があります。新しい取り組みをしようと思った時に、各学園の教員から提案されるアイディアの数がとても多いのです！それを調整するのが大変ですよ。

インターエデュ：受験生へメッセージをお願いします！

上村校長：当校は色々なことに興味・関心をもっている子どもに適している学校だと思っています。ほかの学校とは比べられないほど、様々なことにチャレンジできますよ。その中で何か一つ、自分の打ち込めることを見つけられると思います。

日本を取り巻く環境は厳しいですが、その中でも日本は、世界のリーダーとして貢献していかなければなりません。
その為には、次の世代の子どもたちがしっかり志を持ってほしい。西大和学園には、志を考え、持つことのできる場所と仲間がいます。是非、その仲間の一員になってほしいと思っています。