◆大阪星光学院中学校・高等学校インタビュー 第2回
inter-edu's eye
大阪星光学院中学・高校は、キリスト教精神に基づき「世の光であれ」を校訓とするミッションスクールだ。中高一貫の男子校として1950年に創立。毎年多くの東京大学や京都大学など難関国立大合格者を輩出するなど高い進学実績を残している。ミッションスクールならではの取り組みや特色について、同学院の学校長でもあり、神父でもある鈴木英史校長に話をうかがった。
【第2回】第一志望合格のための全面バックアップ
学校が提供する学習教材だけで京大医学部合格
エデュ:通常の授業で何か特色はありますか?
鈴木校長:特別なことをしているわけではありませんが、数学や英語の進度は速いです。数学は、高校2年までで高校3年間の学習内容を終えるので、高校から入学した生徒は最初、戸惑うかもしれません。ただ、生徒たちの理解力は非常に高いですし、授業に対してとてもシビアです。先生は、授業の準備をしっかりしていないと生徒たちにすぐに気付かれますから。それだけ生徒たちは先生の話をよく聞いています。
エデュ:男子校ならではの特徴はありますか?
鈴木校長:ざっくばらんに男同士、話ができるのは男子校ならではですね。合宿でも気を遣わず楽しそうに過ごしています。反面、気が緩んで雑になってしまう面もありますが。星光で作った友達は、大人になっても続いているようです。
また、昼休みに校庭で遊ぶ生徒が多いのも特徴的です。炎天下でも寒くても体を動かしている姿が印象的です。
エデュ:OBとの関わりやつながりはありますか?
鈴木校長:OBが普段から学校に来てくれることが多いです。東京に住んでいるOBが大阪出張の際に立ち寄ってくれることもあります。合宿では、現役大学生のOBが勉強を見に来てくれます。先生と触れ合う時間が長い分、卒業してからも先生に会いに来るようです。彼らにとって「ホームグラウンド」であり、大げさに言えば「青春の原点」なのではないでしょうか。
エデュ:クラブ活動は盛んですか?
鈴木校長:はい。9割の生徒がクラブ活動に参加しています。運動部では、テニス、野球、サッカーの参加が多いです。昔から盛んなホッケー部は毎年インターハイにも出場しています。文化系ですと、書道部や将棋部が大会に出場しています。
また、クラブ活動ではないのですが、盛んな活動として物理オリンピックに出場する生徒もいます。
エデュ:進学についてうかがいたいのですが、志望大学、学部の傾向はありますか?
鈴木校長:本校は、京都大学の志望が多いです。医学部の志望も増えてきていますね。ただ、本人の志望が第一で、学校側としては最大限のバックアップをしています。塾や予備校に行かず、本校の提供する学習教材だけで京大医学部に合格した生徒もいます。
⇒第3回「『自分のことは自分でやる』姿勢が学力、生活力において大切」
大阪星光学院中学校・高等学校 | |
---|---|
所在地 | 〒543-0061 大阪市天王寺区伶人町1-6 |
最寄駅 | 大阪市営地下鉄谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅 JR天王寺、近鉄あべの橋駅 |
TEL | 06-6771-0737 |
URL | http://www.osakaseiko.ac.jp/ |