◆洛南高等学校附属中学校インタビュー 第2回
inter-edu's eye
全国屈指の進学校として知られる洛南高等学校附属中学校。最難関校が多く集まる近畿においても確固たる存在感のある進学校だが、同校の魅力はそれだけではない。学校を単なる通過点にしない、生徒と教師が一緒になってエネルギッシュに過ごす学生生活のその先にあるものとは?洛南高等学校附属中学校・青木純孝校長に話を伺った。
青木 純孝 校長 | |
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大学卒業後、洛南高等学校教諭 高等学校生徒部長、同校附属中学校副校長を経て2011年4月より、洛南高等学校附属中学校 校長。 |
【第2回】単なる進学校ではない!信頼から生まれる生徒と学校の深いつながり。
エデュ:進学実績について教えてください。単純な数値だけではなく、どういった系統の大学への進学が強いのか等も含めてお伺いできればと思います。
青木校長:東大や京大にこだわった進路指導をしているわけではありません。
進学結果だけを見れば、本当に幅広い大学に進学しています。京大への進学が目立ちますが、国公立の医学部への進学もとても多いですよ。今年でおよそ80名ほどおります。あくまで生徒の自主性を重んじているため、無理に東大や京大へ進学させるようなことはありません。ただ、地元愛や立地条件で、京大志望が多くなることは結果としてあるかもしれませんね。
本校は、進学校では珍しく進路指導部がありません。
代わりに、生徒と教員の面談が年に5回以上、そして保護者会も年5回実施とかなり多いのが特徴的です。担任団は、生徒一人ひとりに合った進路指導に取り組んでいます。これは、先生方が真剣に取り組まないとなかなかできないことだと思います。ただその分、先生方はプレッシャーを感じていますね。
塾に行く生徒が少ない理由としても、学校としては学校で生徒を育てたいという想いから、授業が終わった後も生徒に勉強を教えている先生も少なくありません。
入学した時は単なる進学校だと思っていたけれど、それだけではない深いつながりがあるのだと、卒業の時には必ず思っていただけると思います。生徒や保護者からの信頼も厚く、卒業してからも学校に足を運んでくれるご家族が非常に多いですよ。保護者の方々が卒業後もつながりを大事にしてくれているのは嬉しいですね。
『学校を単なる通過点だと考えないでほしい』という願いはあります。
それぞれの進学した大学も母校になりますが、自分たちが青春の時期に過ごしたこの洛南も大事な母校の一つだと思ってほしいです。
社会に出たらお仕事関係で横のつながりも結構あるようですね。同窓会もいろんな組織があり、先日東京で開かれた同窓会の関東支部総会にも百名をこえる参加があったそうです。大学生も参加して就職相談をしていたそうで、先輩・後輩で助け合いができているというのがすばらしいですね。
洛南の教育理念などをお話しさせていただくと一見堅いイメージがあり、身構えてしまうこともあると思います。ただ、入ってしまえば生徒は活発で明るいというのが実情ですから、そういった部分をみなさんにはご理解していただきたいですね。
洛南高等学校附属中学校 | |
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